230091 ランダム
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☆彡に願いを。。。

☆彡に願いを。。。

☆mickey☆のお話

          
☆MICKEY☆のお話です・・・

ある休日の出来事でした。
仕事明けのお休みだったので お昼過ぎに起き出して・・・
キッチンでコーヒーを飲みつつ ボーっとしてたら ウチのニャンコが1匹目の前をテケテケと通り過ぎました・・・ 
いつもの光景です。
ところが・・・ なんと!その後ろをネズミみたいな小さな物体が追いかけて行きました。。。 
え? 今のは? ネズミ???
何が何だか訳が分からず まだ寝ぼけてたのかなぁ? 目の錯覚? 
と思いつつ 追いかけて見に行ったんだけれども 
隠れてしまったのか見当たりません・・・ 
調度その部屋はピアノの下が物置状態なので隠れる場所にはピッタリなんですけど・・・

それからしばらくして夫が起きてきたので その出来事を報告すると 自分も見かけた と話すではありませんか!
では先程 私が目撃したのは錯覚では無かった!という事です・・・

その後 しばらくすると 先程の小さな物体が また駆け抜けて行きました!
どこに行くんだろう? と思って見守って居ると 小さな体を一生懸命乗り出して 小さな顔を餌の器に入れて カリカリを食べてます・・・

それにしても このコはどこから来たんだろう?
私も夫も知らなかったので もうしかしたら父か母?
珍しいこともあるもんだなぁ~ と思ってました。
たいがい捨て猫や野良猫を保護するのは私か夫だったもので・・・
両親はどちらかと言えば 自ら拾っては来なくて 「どこどこに猫が居た」とか 私に報告するので・・・

取りあえず でかけていた両親が帰って来てすぐに 「子猫拾った?」と確認してみました。
でも2人とも その日の朝 子猫を見かけてたらしく・・・
「えぇ? 私たちはあんたが又 拾ってきたんだろうって話してたんだよ」 と言うじゃありませんか!
やはり2人も子猫を目撃して きっと私が拾って来たんだろう って思ってたらしいのです・・・

どういうこと? 誰も拾ってない? じゃあ子猫ちゃんが勝手にウチに入って来たって事? 
普通に考えて 有り得る? そんな不思議な事・・・

出入り口が無いと思うんですけど・・・
だって玄関も閉まってるし 窓だって開いてないし・・・
どこから入って来たんだろう・・・

とってもとっても謎でした。

そして当の子猫ちゃんは餌を素早く食べて またまた姿を消してしまったんです・・・

どこかに隠れてるんだろうな~
と思ってました。
あれだけ小さければ どこにでも入れるだろうし・・・
洗濯機の下とか そういうスペースに!
しかも ものすごく警戒してるので 追いかけたりして驚かしてしまったら可哀相だと思って そおっとしておいてあげる事にしました。

しばらくして 又 カリカリと餌を食べてる音がしました。

又 食べてるんだ~ と思いつつ 見に行ったら可哀相なので 近寄らないでいたら すぐに姿を消しました。
また隠れちゃったんだろうな~
と思いつつ しばらく様子を見ることにしました。

そして その後 発見したんです!
なんとお風呂場の小さな小さな換気口からうちの中に出入りしていたんです・・・ 
本当に狭い ねずみがやっと通れる位の小さな隙間です・・・

どうりで姿を消してたはずです・・・
餌を食べ終わるとその換気口から家の外に出て行ってたんですから・・・
子猫ちゃんが出て行った家の裏は物置になっているのでたくさんの荷物があります。
どうやら子猫ちゃんは一人ぼっちでそこに居るらしいのです・・・
その子以外に猫ちゃんの居る気配はありません・・・
お母さんはどうしたんだろう? 他の兄弟猫たちは?
謎は深まるばかりです・・・

そこで夫と相談して 次に子猫ちゃんが現れた時には その穴をブロックで塞ぐ事にしました。外に居るよりも家の中に居たほうがいいと思ったので・・・

そして カリカリと音がした時に 子猫ちゃんが餌を食べてるのを確認して 夫に合図を出して 夫が表の玄関から こっそり外に出て お風呂場の外から穴を塞いでおきました。
食べ終わった子猫ちゃんは又 そこから出入りしようとしましたが 塞いであるので出られません・・・
仕方なく家の中に引き返して 近くにあった籐のボックスの下の隙間に身を隠しました。
しばらくしたら人間に慣れるだろうし それまでそうっと見守るしかないだろうな・・・ と思いながら・・・

その日から MICKEY(ミッキー)はウチの子の一員になりました。
本当に本当にネズミみたいに小さかったから名前もミッキー!(最初に見かけた時にネズミかと思ったぐらいですし・・・)
きっとお母さんと離れ離れになってしまったんだろうな
こんなに小さいのに良く頑張って生きてるな
健気な姿に胸が痛かったです。

もう心配しないでいいんだよ
お腹がすいたら一杯ご飯食べてね
暖かい猫ベットでゆっくり寝てね
今日から家猫になるんだよ

ミッキーは少しずつ私たちに馴れてくれました。
姿を見せる時間が長くなり 人間を怖がらなくなりました。
触っても逃げなくなりました。
椅子に座ってると下から一生懸命ズボンを這い登って来て 膝の上で寝るようになりました。
他の猫を追いかけてじゃれるようになりました。
たくさん食べて大きくなってね!

病院で1回目のワクチンもしました。
先生もあまりに小さな子猫が1匹で居たことに驚いていました。

ミッキーが突然現れて 毎日が本当に楽しかったです。
だって 突然家に子猫が現れるなんて 初めてですもの(笑)
 
ミッキーが我が家に落ち着き始めて1週間・・・
元気に遊ぶミッキーの姿がとても微笑ましくて 膝の上で寝るミッキーをそっとそっと撫でて とっても嬉しかったのに・・・

暑い日の午後・・・窓際で寝ているミッキーの呼吸がとても荒くなりました。
体もとても熱くなっていて 慌てて病院の先生に電話しました
先生は休日で出掛けていたので連絡がつきませんでした
夕方になって電話が繋がり 先生が診て下さると言うので連れて行きました
どうやら 熱中症のようでした
解熱と栄養剤を注射してもらって 少し呼吸もラクになったように見えました
次の日も 又 栄養剤の注射をしてもらって だいぶ良くなりました
 
元気を取り戻し 走り回る姿を見せて私達を安心させてもくれました
でも次の日の明け方 ミッキーはクッションの上で丸まって寝ながらそのまま息を引き取りました・・・
心臓は止まってしまったけれど まだ体は少し温かかったです
朝早かったけれど病院に電話したら 先生が診て下さいました
「あまりに小さ過ぎて体も栄養を吸収しきれなかったんだろうね」
と病院の先生がおっしゃってました・・・

本当に本当に悲しくて わんわん泣きました。
いつまでも一緒に居て欲しかった!

10日間という余りにも短い期間しか一緒に居られなかったけど とても濃密な忘れられない思い出です・・・
こうして思い出すだけで 今も涙が止まりません・・・
ミッキー!救ってあげられなくてごめんね!
でもでもウチに来てくれて有難う!
ミッキー!大好きだよ!




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